NPO 街の本屋と図書館に洋書を増やそう会
NPO 設立趣旨
私の恩師の一人、横浜国立大学名誉教授で英語学習コンサルタントの大場昌也先生は、著書『英語の DO'S, DON'T'S, & MAYBE'S』の中で、
日本人の英語学習は、R(リーディング)を中心に、でよい。最近は「コ
ミュニカティブ英語」 ということで L(リスニング)と S(スピーキン
グ)を中心に据えた英語学習が喧伝されているが、 ごくごく初級の小・
中学校レベルを終えた後は、R 中心の学習でよい。
とおっしゃっています。私もこの考えに大賛成です。
ただし、その後に続く、
日本人が英語学習の中で受けられる英語の言語刺激の中では R の量が一
番多く、たぶん生涯を通じて一番安定的だからである。
という部分には多少の疑問を感じます。今の日本では R の言語刺激が十分に得られる状況が整っているでしょうか。確かに、この20年ほどのインターネットの普及でスクリーン越しに英文テキストを見る環境に恵まれるようになったということは言えるでしょう。しかし、外国語学習という観点からすると、紙媒体の方が圧倒的に利用価値が高いと私は思います。買った本には自由に書き込みができる、というのがその最大の理由です。しかし、英語の紙の本(及び雑誌)へのアクセスは、たとえネット書店が広まったとはいえ、いまだ十分に整備されていないと感じるのです。
この個人的な感覚から、私は「NPO 街の本屋と図書館に洋書を増やそう会」を立ち上げることを決意しました。
皆様のご理解とご支援を期待しています。
代表・三友 弘孝
1221_18(金)